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今日からできる楽しい感覚統合遊び|子どもの行動からみる関わり方や工夫

手・体のそだち

感覚あそびをすると、苦手な感覚を受け入れられるようになったり複雑な動きが上手にできるようになったりします。

これは脳が感覚刺激をうまく整理できているから。
すなわち感覚統合によるものです。

感覚統合遊びでは、視覚・聴覚・触覚・前庭感覚・固有受容感覚をとりいれます。

フミカ
フミカ

無理じいせず、とにかく楽しく遊ぶのがコツです

今回は、

についてお伝えします。

苦手な感覚遊びへの対処法も紹介していますので、関わり方の参考にしてください。

お家で感覚統合ができるおもちゃはこちらにまとめています。
≫お家であそぼう【感覚統合おもちゃ】Amazon・楽天市場で買える12選

感覚統合とは発達の土台のこと

感覚統合は子どもの発達を支える要素です。
ここでは感覚統合のしくみについてお話していきます。

感覚統合とは

感覚統合とはさまざな感覚を脳が整理する働きのこと。

わたしたちは常にたくさんの感覚刺激をうけとり、脳に「どんな刺激か」という情報をつたえています。

その情報をうまく整理し「この刺激にはこんな反応をしてね」と指令をだす働きが感覚統合です。

感覚統合は5つの感覚を整理する

感覚統合では以下5つの感覚を整理していきます。

5つの感覚
  • 視覚:みる
  • 聴覚:きく
  • 触覚:さわる・さわられる
  • 固有受容(こゆうじゅよう)感覚
    力加減・からだの動きや位置の把握
  • 前庭(ぜんてい)感覚
    バランスや姿勢の変化を把握・眼球運動

そして感覚統合では、とくに3つに感覚が大切です。

重要な感覚
  • 触覚
  • 固有受容感覚
  • 前庭感覚

なぜ大切かというと、触覚・前庭感覚・固有受容感覚はボディイメージの発達にかかせないから。

ボディイメージとは「からだを上手に動かすために必要な要素」のことです。
ボディイメージについては、ボディイメージを育てて子どもを器用にしよう-「できる」をふやす遊び方!にまとめています。

感覚統合がうまくいくと

感覚統合がうまくいっていると、とっさにおきた体の変化に対応できます。

ここでは、歩いていて足の小指を壁にぶつけた場合を考えてみましょう。

刺激
小指を思いきりぶつける

脳に入る情報
足の小指がすっごく痛い!

脳が出す指令
・「いたっ!」と声を出す
・とっさにうずくまる

ぶつかって痛みを感じると、思わずその場からうごけなくなりますよね。

この状態が触覚の感覚統合がうまくいっている証拠です。

感覚統合がうまくいかないと

感覚統合がうまくいかないと、過剰な反応や刺激に気がつかない様子をみせます。

ここでは触覚刺激への反応がにぶい場合をみてみましょう。

刺激
小指をおもいきりぶつける

脳に入る情報
なんか当たったかな?
(痛いと感じられない)

行動
なにごともなく歩く
(けれど実は小指がパンパンに腫れている)

とても痛いはずなのに平然としているのは、脳が痛みを認識できていないから。

つまり、触覚の感覚統合がうまくいっていないということです。

ここから先は、5つの感覚へどのようにアプローチしたらよいかお伝えしていきます。

感覚統合遊びの注意点

子どもの苦手な感覚遊びを取り入れるときは、無理じいをしないようにしましょう。

苦手な感覚遊びへの対応
  • 入ってくる刺激をコントロール
  • 刺激自体から離れる
  • 刺激を遠ざける など

詳しくはそれぞれの感覚へのアプローチ方法でお伝えします。
視覚聴覚触覚固有受容感覚前庭感覚

視覚へのアプローチ方法

視覚のはたらきと、視覚刺激に敏感な子への関わり方をお伝えします。

視覚とは

視覚には「モノを見る」はたらきがあります。
視覚の統合がうまくいかないと、視覚過敏がみられやすいです。

視覚過敏の子への工夫

視覚刺激に敏感だと、色・光・文字など目にうつる多くのものに苦痛や不快を感じます。

視覚過敏がみられやすい場面
  • 太陽光や明るい場所
  • 蛍光灯のチカチカ
  • 車のヘッドライト
  • カメラのフラッシュライト
    など

私たちには気にならない明るさでもまぶしく感じたり、目が痛くなったりします。

視覚過敏への対応
  • 外ではサングラスや調光メガネをかける
  • 遮光カーテンをつかう
  • 落ち着いた色のインテリアにする
  • 部屋の照明を暗めにする
    など
フミカ
フミカ

活動・生活する環境を整えたり、調光メガネなどのアイテムを使ったりしましょう

原色などの派手な色や散らかった場所は、視覚の情報量が多くなります。

目を閉じるよう教えたり、サングラスやメガネを使ったりしましょう。

聴覚へのアプローチ方法

聴覚のはたらきと、聴覚に敏感さがある子への関わり方をお伝えします。

聴覚とは

聴覚にはモノや声の「音を聞く」はたらきがあります。
聴覚の統合がうまくいかないと、聴覚過敏がみられやすくなります。

聴覚過敏の子への工夫

聴覚過敏がある場合は、無理せず苦手な刺激を距離をとるのが一番です。

聴覚過敏への対応
  • 苦手な音からにげる
  • 耳栓をはめる
  • ノイズキャンセリングイヤホンをつける
    など
フミカ
フミカ

聴覚過敏がある場合は、苦手な音からはなれましょう

とはいえいつも離れるのはむずかしいもの。
外出時など、苦手な音がふえる場面ではノイズキャンセリングイヤホンなどをつけるのがおすすめです。
くわしくは療育機関の専門家と相談してくださいね。

触覚刺激に反応しすぎてパニックになっている子は、「触覚防衛反応」がはたらいているかもしれません。

触覚防衛反応のしくみと改善方法はどうしようもない不快感「触覚防衛反応」適切な遊びで症状を軽減しようをお読みください。

触覚へのアプローチ方法

触覚のはたらきと遊び方についてお伝えします。

触覚とは

触覚には「さわる・さわられるを感じる」はたらきがあります。

触覚の主なはたらき
  • 情緒を安定させる
  • 身をまもる
  • 手ざわりのちがいがわかる
  • ボディイメージを発達させる

抱っこなどのふれあいは安心感をあたえてくれるので、情緒が安定します。

また痛みや手ざわりのちがいを感じるのも触覚のはたらきです。

ボディイメージを育てる感覚のひとつでもあり、からだの大きさ・輪郭の把握にかかわります
(ぶつからないよう避けながら歩くなど)

触覚あそび

触覚刺激をとりいれた遊びをご紹介します。

触覚の室内遊び
  • 粘土・スライム
  • ボールプール
  • トンネルくぐり
  • 箱の中身はなにかな?
    (目かくしボックスに入っているものを触って当てる)
  • 体にはったシールをはがす
  • シェービングムース(泡)をさわる
  • 絵の具で手形・足型とり
  • くすぐりあそび
触覚の外遊び
  • 砂場
  • 水あそび・プール
  • ハダシで歩く
  • 葉っぱや木の実をさわる
  • 泥団子つくり
フミカ
フミカ

触覚あそびが苦手なら、汚れにくい環境や設定をつくってください。

たとえばスライムなら、道具(スプーンなど)やビニール袋に入れてからさわるなど。

なれるまでは、安心して遊べる環境でさわる経験をふやしましょう

反対に触覚遊びが好きなお子さんであれば、満足するまで遊ばせてあげるのがよいです。

固有受容感覚へのアプローチ方法

固有受容(こゆうじゅよう)感覚のはたらきと遊び方についてお伝えします。

固有受容感覚とは

固有受容感覚には「からだの位置・傾き・ちから加減を感じる」はたらきがあります。

固有受容感覚の主なはたらき
  • 情緒の安定
  • ちから加減
  • 運動のコントロール
  • 姿勢を保つ
  • バランスをとる
  • ボディイメージを発達させる

固有受容感覚は、筋肉や関節のうごきに関わります。

ころびそうなときに筋肉をうごかして姿勢を保ったり、対象にあわせてゆっくり動いたりできるのは固有受容感覚のおかげです。

ボディイメージの発達では、触覚とともに体の大きさ・輪郭を把握するはたらきがあります。

また、手足を思い通りにうごかすために重要な感覚でもあるのです。
(リズムよく踊る、ひとの動きをマネしておなじように動くなど)

固有受容感覚あそび

固有受容感覚の刺激をとりいれた遊びをご紹介します。

固有受容感覚の室内遊び
  • 重めのモノを運ぶ
  • ぞうきんがけ競争
  • おしくらまんじゅう
  • 手足をぶるぶる振る
  • 手押し車ですすむ
  • トランポリンをとぶ
  • しがみつくあそび
固有受容感覚の外遊び
  • ジャングルジムをのぼる
  • 木のぼり
  • 綱ひき
  • 鉄棒にぶらさがる
フミカ
フミカ

体にグッと力がはいる遊びを取り入れましょう

よじ登る・しがみつく・振動などの動きは固有受容感覚がたくさんはいります。

お片付けのときなどに、すこし重たいものを運んでもらうのもおすすめです。

「ボディイメージをそだてる屋内用の運動おもちゃ」はこちらで紹介しています▼
≫体幹を強くするなら運動おもちゃで遊ぼう!姿勢・運動神経をよくする4つのおもちゃ

前庭感覚へのアプローチ方法

前庭(ぜんてい)感覚のはたらきと遊び方についてお伝えします。

前庭感覚とは

前庭感覚には「からだの傾き・回転・スピードの変化を感じる」はたらきがあります。

前庭感覚の主なはたらき
  • 覚醒のコントロール
  • 姿勢を保つ
  • バランスを保つ
  • 眼球運動のコントロール
  • ボディイメージを発達させる

前庭感覚は耳の奥(耳石器・三半規管)で感じます。

つまずいたときに「こけそう!」と気がつくのは前庭感覚のはたらきによるもの。
またくるくる回ると目がまわるのは、前庭感覚が目を動かす筋肉とも関連しているからです。

ボディイメージの発達では、空間に対して体のどの部位をどの方向にうごかすかを把握するはたらきがあります。
(こけないように体をもとの姿勢に戻そうとするなど)

前庭感覚あそび

前庭感覚の刺激をとりいれた遊びをご紹介します。

前庭感覚の室内遊び
  • トランポリンをとぶ
  • バランスボールに座る・寝転ぶ
  • バランスストーンをあるく
  • 平均台をあるく
  • 抱っこしてクルクル回る
  • 片足たち競争
  • くるくる回るイスにすわる
前庭感覚の外遊び
  • すべり台をすべる
  • シーソーにのる
  • ブランコにのる
フミカ
フミカ

ゆれる・回転・バランスをとるあそびをしましょう。

前庭感覚の刺激に敏感なお子さん(重力不安)は、不安定な足元や姿勢の変化がとても苦手です。

安心してあそべる環境を設定して、子どもから遊びだすのを待ってあげましょう。
(両足がつく低いブランコ、ひくい段差、安定感のある足場など)

お家でできる感覚統合あそびのおもちゃを、写真つきで紹介しています。
≫お家あそびに感覚統合を!家族みんなで楽しめるおもちゃ12選

まとめ

感覚統合遊びをとりいれて、子どもの体の使い方をのばしていきましょう!

感覚遊びをするときの注意点は「無理じいしない」こと。

フミカ
フミカ

たのしんでこそ感覚統合の遊びです

各感覚へのアプローチ方法

もっと感覚統合遊びを学びたい人向けの本をあつめました。
療育に関わる人、子どもの発達が気になるご家族。どちらにも読みやすいです▼
≫感覚統合遊びのプロになれる本!作業療法士がすすめる7選

お家療育に専門家のサポートがあれば、もっと子どもの発達をのばせます。
理学療法士がマンツーマンで運動遊びをサポートしてくれる「へやすぽアシスト」も検討してみてください。

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