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どうしようもない不快感「触覚防衛反応」適切な遊びで症状を軽減しよう

手・体のそだち

これ、触覚防衛反応がはたらいているのかもしれません。

  • 服を着せてもすぐに脱いじゃう
  • 自分からは抱きついてくるのに、こっちから触るとものすごく怒る
  • 歯磨きイヤ、散髪イヤ、手つなぎもイヤ、体になにか触れるの全部イヤ!

触覚防衛反応とは、触覚刺激から必死でからだを守ろうとすること

フミカ
フミカ

触覚過敏のひとつです

触覚防衛反応が出るのは、触覚の原始系がつよくはたらくとき。

スモールステップを心がけて触覚遊びをするうちに、触覚防衛反応は軽くなります。

ここでは、

  • 触覚のしくみ
  • 触覚には識別系と原始系がある
  • 関わるときはスモールステップを大切に
  • これがおすすめ!9つの遊び

についてお伝えします。

子どもが触覚刺激にパニックをおこさず過ごせるよう、手助けをしていきましょう!

触覚ってなに?触覚のはたらき4つ

触覚を感じとるセンサーの説明と、4つある触覚のはたらきについて説明します。

触覚は皮膚で感じる

「なんか触られた!」という触覚刺激に反応するセンサーは「皮膚」にあります。

※受容器(センサー)=刺激をキャッチする場所
 例:視覚の受容器は目

フミカ
フミカ

体の表面すべてが触覚の守備範囲です

4つの働きで体の表面をまもっている

皮膚がキャッチする触覚情報により、わたしたちの体は守られています。

触覚には4つのはたらきがあります。

  1. 触覚
    触るさわられるのを感じる
    さらに、識別系と原始系にわかれる
  2. 圧覚
    ギュッと握られたときなどの圧迫感
  3. 温度感覚
    ふれたモノの熱さや冷たさを感じる
  4. 痛覚
    痛みを感じる

触覚は、安全に生活するための皮膚からの情報源です。

触覚過敏の原因は解明されていない

どうして触覚過敏がおこるのか、ハッキリとした原因はまだ分かっていません

ただし、以下の部分にエラーがある場合があります。

  • 感覚刺激のつたわり方
  • うけとった感覚刺激の整理

このようなエラーを「感覚統合のかたより」と言います。

感覚統合の説明と感覚のかたよりへのアプローチ方法は、今日からできる楽しい感覚統合遊び|子どもの行動からみる関わり方や工夫にまとめています。

触覚の原始系が優位だと防衛反応がでる

触覚のタイプは「識別系」と「原始(本能)系」の2つ。

このうち「原始系」がはたらきすぎると、ちょっとした触覚刺激にも敏感に反応してしまいます。
つまり「触覚防衛反応」の状態です。

ここでは、原始系と識別系のちがい・触覚防衛反応の例をお伝えします。

触覚の原始系と識別系のちがい

識別系と原始(本能)系ちがいを、カンタンに表にまとめました。

識別系触るだけで形・手触り・大きさなどのちがいが分かる
例えば…
見ずにさわるだけで小銭の種類が当てられる
原始系
(本能系)
触ったり触られていないのに『なんかイヤな感じがする』
例えば…
目をとじていても人が近づいた気配がわかる

触覚防衛反応の例:本能的・反射的に反応する

触覚防衛反応の正体は、原始系ががんばりすぎること。

原始系がはたらきすぎると、ちょっとの刺激にも「ヤバイ!身を守らないと!」と反応してしまいます。

触覚防衛反応の例
  • 人が近くを通るだけでビックリする
  • 毎回おなじような手触りのものをイヤがる
  • タグのチクチクがイヤで服を脱ぎすてる
  • 急に体に触られると、ビックリして声を出したり手を払いのけたりする
フミカ
フミカ

「識別系原始系」のバランスになると触覚防衛反応がおきます

触覚防衛反応をおさえよう

触覚防衛反応をおさえる方法、介入時のコツ、おすすめの遊びについてお伝えします。

触覚防衛反応をおさえる方法

触覚防衛反応をへらす対処法。

それは触覚の識別系をつかう経験をふやすこと。

さわったり触られたりする経験により、頭の中で触覚情報の整理がうまくできるようになります。

「この感触は意外とへいき」
「これは苦手だけどパニックになるほどじゃないかな」
と、触覚刺激とうまく付き合えるようになるのです。

フミカ
フミカ

「識別系原始系」のバランスを「識別系原始系」にかえましょう

遊びをとおして識別系をそだてよう

識別系がそだつ遊びのポイント

識別系をそだてる遊びのポイントは以下の通りです。

  • いろいろな感触のものをさわる
  • 触る・触られている刺激へ意識をむける
  • 苦手な感触はムリに触らないでよい
  • 安心して遊べるよう「スモールステップ」を意識する

さわられるのは苦手でも、自分からさわるのは平気な子は意外といます

ムリく、スモールステップを忘れず、楽しみながら識別系を育てていきましょう

スモールステップの取り入れかた

苦手な感覚あそびをするときは「スモールステップ」を意識しましょう。

スモールステップとは、ゴール(目標)までの道をこまかくわけ、小さな目標を少しずつクリアする方法です。

▼スライム遊びがきらいな子へのスモールステップ例

  1. お玉やスプーンでスライムをすくって遊ぶ
    ⇒直接さわらない
  2. ビニール袋に入ったスライムをもんでみる
    ⇒手が汚れない状態でさわってみる
  3. スライム作りに挑戦する
    ⇒自分で作ることで安心なものと認識
  4. 手につきにくい固さのスライムで遊ぶ
    ⇒スライムがさわれる経験をつむ

まずは道具を使ってスライムのやわらかさや形になれていきます。
慣れたら手で直接さわってもらいましよう。

苦手な感触をうけ入れられるよう、すこしずつ挑戦してくださいね。

識別系をそだてよう!すぐに実践できる遊び例

それでは、識別系をそだてる具体的な遊びを紹介します!

遊びの目標は2つ。

  1. いろいろな感触にふれよう
  2. さわったモノの形・素材のちがいを知ろう

この2点こそが識別系をそだてるポイントです。

  1. 粘土あそび

    ちぎる、丸める、のばす、かたちを作る

    べたつきが苦手な子には、ボーネルンドのかんてんネンドがおすすめ。

    ねんど特有のアブラっぽさが少ないので、手や机につきにくいです。
  2. スライム作り


    ①水 ②ホウ砂 ③洗濯のり(PVA) ④絵の具食紅
    4つの材料をまぜて作る

    やわらかくしたいときは水を多めに、手につきにくい固さにしたいときは洗濯のりを少しへらすとよいです。

    イラストでわかりやすい作り方が草津市のホームページにありましたので、参考にしてください。
  3. シェービングクリーム

    窓ガラスにシェービングクリームをつける
    指でつついたり手のひらを押しつけたり

    えのぐやスライムを混ぜると、フワフワな色遊びもできます。
  4. シールをとってね

    素肌にシールをペタペタ貼り、子どもにはがしてもらう

    背中や足のうらなど、パッと見ではみつからない場所に貼るのがポイント。
    カンタンにはがせるよう、丸いシールがおすすめです。
  5. ボールプールでかくれんぼ

    ボールプールの中で体全部を隠す

    ボールプールにかくしたぬいぐるみを探してもらう

    手や足がボールにかくれるけれど、思い通りにうごかせるという経験ができます。
  6. なかみはなーんだ

    中が見えない袋や箱にパズルや人形などをいれ、手で触りながら当ててもらう
  7. 絵の具をペタペタ

    指や手のひらに絵の具をつけてお絵かきをする
    いらないTシャツにぬってもよい

    なれたら体もぬってみましょう。
  8. 背中の文字当て

    背中に書いた文字を当てる

    ○△□からはじめ、正解したらひらがなやカタカナもかいてみましょう。

    最初は子どもに書く役をしてもらうのもよいです。
  9. ざらざらパラパラ

    小豆、まくらビーズの中身、砂などいろいろな素材をさわってあそぶ
フミカ
フミカ

遊びのポイントは「素材・感触・形のちがいを学ぶ」ことです

まとめ:触覚防衛反応は軽くできる

触覚防衛反応とは、外からの触覚刺激に敏感に反応して体を守ろうとすること。

触覚の識別系と原始系のうち、識別系をつかう経験をふやすことが対策のカギです。

識別系を育てるポイントは、

  • 無理じいせずスモールステップで
  • いろんな感触をたのしむ
  • 苦手な感触があっていいし、当たり前
  • パニックにならずに過ごせることがゴール

識別系をのばし、子どもが落ち着いて過ごせる支援をしていきましょう。

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