お箸のはじめ時や練習方法って、いまいちよく分からないですよね。
- 箸の練習はいつからはじめる?
- おすすめの箸が知りたい
- 箸の練習方法をおしえて
このような悩みを解決します。
箸の練習は、子どもの手に合った箸をえらび、あそびながら上達を目指すのが大切です。
作業療法士として、子どもたちと箸トレーニングをしてきた経験をもとにお話します
- 補助のない普通箸の練習をはじめる時期
- 子どもの手に合った箸のえらび方
- 箸をうまく持つための練習方法
箸の練習はいつから?
ふつうの箸のトレーニングをはじめるのは、「指が器用にバラバラにうごかせる」ようになり「子どものやる気があるとき」がおすすめです。
下のリストで「ふつう箸の練習のはじめ時」をチェックしてみましょう!
- 補助なしのお箸を持ちたがる
- エジソンなどの補助箸が使いこなせている
- スプーンやクレヨンがキレイにもてる
- 指をバラバラにうごかせる
指のうごきのスムーズさを確認するために、鉄砲やチョキのポーズ・指数字などをマネしてもらってください。
指がうまくうごかせたら、補助なし箸の練習をスタートします。
もしもうまくできない場合は、このあと紹介する補助箸を使ってみてください。
また、まずはスプーンやフォークをキレイに持つことを目指すのもおすすめです。
持ちやすい箸をえらぼう
まずは子どもにあった箸を選びましょう。
選ぶポイントになる「箸の長さ」と「箸の種類」について説明します。
箸の長さ
箸をえらぶときは箸の長さに注目します。
箸の長さは「手の長さ+3㎝」がよいそうです。
引用:六角知能箸 2歳~5歳用 子供用箸
箸は長すぎても短すぎてもうまく扱えません。
上の図を参考に、子どもの手の大きさにあった箸をもたせてくださいね。
補助箸からはじめるなら
ふつうの箸がうまく持てないときは、補助のある箸を使用してもかまいません。
補助箸には3種類ありますので、それぞれの特徴やどんな子に向いているかを解説します。
- 指リングのついた箸
- 手の中に丸い空間をつくってくれる箸
- くぼみがついた箸
指リングのついた箸
指リングのついた箸の代表といえばエジソン箸
リングに指をいれるだけで箸をうごかせるのが特徴です。
「箸がつかえる」というよろこびや、箸そのものに慣れてほしいのであれば検討してもよいでしょう。
指がバラバラにうごかせる子は使わなくてよいです
▼エジソン箸のやめ方やメリット・デメリットをまとめていますので、参考にしてください。
手の中に空間を作ってくれる箸
コンビのはじめてサポートおはし
この空間は、お箸を開いたり閉じたりするときにとても重要なスキマです。
箸の上下運動がうまくできないときは、手のひらに丸い空間を作ってくれる箸をつかってみてください。
くぼみがついた箸
くぼみがついた箸とは、指をおく場所がくぼんでいる三点支持箸(イシダ)
指を置く場所がわかりやすいので、キレイな持ち方が身につきやすいのが特徴です。
箸を動かしても指がズレにくいので、使い続けるとキレイに持てるようになるでしょう。
ふつうの箸デビューにおすすめの1膳
はじめての補助なし箸には、手にフィットしやすい六角知能ばし
- 6gとかるいので、長い時間つかってもつかれにくい
- 重心が箸の中心あたりなので持つときに安定感がある
- 鉛筆とおなじ六角形のため、自然にキレイにもてる
- 長さや色が豊富なので、子どもに手に合った箸がえらべる
ただい、デザインがすこし惜しいんですよね。
レトロなウサギのイラストなので、子どもによっては食いつきがよくないかもしれません。
⇒追記:ウサギのイラストがない無地の六角知能ばし
機能を重視するならこの箸!
娘は六角知能ばしのおかげで、3歳すぐからお箸の使い方がキレイです。
箸の練習のルールと進め方
箸がきまったらいよいよ練習スタートです!
守ってほしいルールと練習方法についてお伝えします。
守ってほしいルール
箸の練習をするときには、3つのルールを守ってください。
- カンタンなレベルから始め、すこしずつレベルアップをする
- 怒らずほめる♪
- いっしょに楽しむ
箸の持ちはじめは、思い通りにあつかえないので失敗しがちです。
「できた!」と自信がもてるように、「できたらほめる・できないときは応援する」という気持ちで取り組んでください。
箸の練習方法3パターン
ここでは箸の練習方法を3つご紹介します。
- あそびながら特訓
- お手本の写真やイラストをみせる
- 生活の中で器用さをそだてる
ひとつずつ説明します。
あそび①お箸でつまもう
お箸でつまんでお皿(茶碗)に入れてるあそびをしましょう。
食事のときにお皿に手をそえるマナーも身につきますよ。
つまむものはお家にあるものでオッケーです。
(例:ふわふわボール・まるめたティッシュ・切ったストロー・折った画用紙、丸めた粘土など)
はじめての練習には、つまみやすいふわふわボールや丸めたティッシュがぴったりです。
なれてきたら、すこし小さなサイズに変更します。
最後はいろいろな形のものをつまんでみましょう。
形や重さがバラバラなので、よりレベルの高い練習ができます。
ふわふわボールとビーズは100均でそろえました。
他にも練習に使えそうなビーズがたくさんありましたので、時間のある時にチェックしてみてください。
時間をはかったり親子で競争すると楽しいです♪
ゲーム感覚で練習ができる「はじめてのマナー豆
あそび②お箸以外であそぼう
手先を器用にするためには、指先あそびと運動あそびどちらも大切です。
指先遊びでは粘土やハサミ、お絵かきなど、道具やモノを使いこなす遊びがおすすめです。
運動あそびでは、ジャングルジムやトランポリン、トンネルのように、体全体をうごかす遊びをしたいですね。
お手本の写真やイラストをみせる
箸を持つお手本になるように、イラストや写真などの画像をみせるのも効果的です。
自分の持ち方とお手本を見比べることで、指の位置を意識するようになります。
画像を見せる方法は、ひとりでコッソリ練習ができるのもメリットです。
大人の声かけに反発しちゃうタイプの子に合う方法です。
生活の中で器用さをそだてる
箸をつかって練習するだけではなく、日常生活の中で手先を器用にする方法もあります。
- ボタンやファスナーのとめ外し
- 自販機でジュースを買う
- クツをはく・脱いでそろえる
- 靴下をひっぱりあげる など
いつもしている行動が、実は指でモノをつまむ練習になっているのです。
ボタンつきのパジャマを着させる、自販機にお金をいれてもらうなど、生活の中で指先をつかう頻度をふやしていけるとよいですね。
療育でも大人気。自動販売機のおもちゃもあります。
▼生活の中でとりくめる遊びをくわしく紹介しています。
まとめ:箸の練習をはじめよう
箸の練習をはじめる目安は、指がバラバラに動かせるようになったときです。
最初はうまく持てないことが多いので、補助がついている箸をうまく取り入れながら練習をすすめていきましょう!
箸の練習は子どものやる気をもりあげながら、ゲーム感覚で取り組んでくださいね。
また毎日のお着替えやお手伝いも、指先を使う練習につながります。
6歳ごろを目標にがんばってください!
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