子どもが自分からご飯に手をのばしはじめると気になる「ごはんの食べ方」。
この記事では、手づかみ食べ・スプーン・箸の練習をはじめる時期について解説します。
療育分野の作業療法士として、たくさんのママやパパへ「ごはんの食べ方」について説明し、感じたこと。
それは子どもの手の発達に合わせる大切さです。
開始時期はあくまでも目安。
手の発達にあわせて判断しましょう
- 手づかみ食べ、スプーン、箸の開始時期
- それぞれの練習をはじめどきのサイン
手づかみ食べは「離乳食後期」から
手づかみ食べは離乳食後期(9ヶ月ごろ)から1歳ごろにはじまる子が多いです。
個人差が大きいので、だいたいの目安にしてください。
以下の様子がみられたら、手づかみ食べスタートの合図です。
- 食事のあいだ、1人で座れるようになった
- 食べ物をもちたがる・手を伸ばしてくる
- 固形の離乳食を歯ぐきでつぶしながら食べられる
この時期は「楽しい食事の時間」を過ごすことを意識しましょう。
▼手づかみ食べのメリットや、したがらないときの関わり方についてまとめています。
スプーンに興味をもったら練習開始
1歳から1歳半くらいから、スプーンに興味をもつ子がでてきます。
以下の様子がみられたらスプーンの練習をはじめてみましょう。
- スプーンを口に入れるのをイヤがらない
- おもちゃを握る・離すがスムーズになった
- スプーンに手をのばしてくる
スプーンの持ち方の発達
4歳半から6歳ごろにスプーンの持ち方が完成します。
スプーンの持ち方には「4つのステップ」がありますが、年齢や手の発達により個人差が大きいもの。
ここではカンタンに、スプーンの持ち方の発達をご紹介しますね。
ステップ①わしづかみで握る
年齢:1歳~1歳半
ステップ②親指の動きが出てくる
年齢:2~3歳ごろ
ステップ③持ち方が上手になる
年齢:3歳半~4歳ごろ
持ち方はキレイですが、指の動きはみられない時期。
ステップ④スプーンの持ち方が完成!
年齢:4歳半~6歳
キレイに持ちながら、うまく指を動かしてすくえる。
はじめての練習におすすめのスプーン
赤ちゃんがはじめて自分で持つスプーンは、にぎりやすい・食材がすべりにくい・口に入れやすい大きさのものを選びましょう。
これを買えば間違いないのが、3つのポイントをおさえているエジソンのスプーン
▼スプーン練習のコツ、イヤがるときの対処法、おすすめのスプーンについて詳しく解説しています。
箸の練習は指の動きが上手になってから
3歳あたりから箸の練習をスタートする子がおおいです。
ただし箸が上手にもてるのは、年長さんごろだと言われています。
練習をはじめる時期に決まりはなく、指先が器用かどうかを確認するのが大切です。
以下のチェック項目をクリアしたら箸の練習を開始しましょう。
- 補助なしのお箸を持ちたがる
- エジソンなどの補助箸が使いこなせている
- スプーンやクレヨンがキレイにもてる
- 指をバラバラにうごかせる
指を1本ずつバラバラにうごかせるかがポイントです。
バラバラなうごきができれば指の発達がすすんでいる証拠
▼箸のえらび方、おすすめの箸、箸の練習方法についてまとめています。
▼エジソン箸のメリットとデメリットについてはこちらの記事にまとめています。参考にしてください。
まとめ
手づかみ食べ・スプーン・箸の練習をはじめる時期についてお伝えしました。
- 手づかみ食べは9カ月ごろから
- スプーンは1歳ごろから
- 箸は3歳ごろから
スプーンや箸の持ち方が上達するには、個人差が大きいもの。
焦って練習をすすめると、クセのある持ち方になることもあります。
大切なのは子どもの興味と手・指の発達をチェックすること。
「楽しく取り組めること」を忘れずに、子どものペースで取り組んでくださいね。