シール貼りや粘土など、手先をつかったあそびは子どもの発達にとても大切です。
そしてもうひとつ、手先を器用にするためにかかせない遊びがあります。
全身をうごかす粗大運動にも注目しましょう!
- 粗大運動と微細(びさい)運動のちがい
- 手の器用さに粗大運動が必要な理由
びさい運動と粗大運動が関係しあっていることがわかると、手先を器用にするあそびの幅がグッとひろがりますよ。
手の発達を知りたい人はぜひ最後までお読みください!
微細運動はこまかい手指のうごき
微細(びさい)運動は、つまむ・にぎる・箸をもつ・ハサミで切るなど、手や指をこまかく複雑にうごかすうごきです。
手の指には大きくわけて2つのはたらきがあります。
親指側 | 小指側 |
---|---|
モノを操作する └にぎる・固定する | ちからを入れる └つまむ・うごかす |
道具をつかったり手をうごかすときは、操作側と力側が協力しながらはたらいています。
手先が不器用な場合は、指のうごかし方がぎこちなかったり、指をうごかす運動のイメージができていないかもしれません。
- 箸がうまくつかえない
- ぬり絵が線からはみでる
- ボタンがうまくとめられない など
このような行動がみられるときは、いろいろな指のポーズをしてもらい、スムーズにうごかせるかをチェックしてみてくだい。
器用さには手のアーチも関わる
つまむ・にぎるなどの微細運動には、手のアーチもかかわってきます。
手のアーチは、手や指をうごかすときのスタートポジションです。
もしもアーチがくずれているときは、手に力が入りすぎているかもしれません。
指の器用さにかかせない手のアーチ。
これは粗大運動により発達していきます。
粗大運動は全身をつかった動き
粗大運動とは、立つ・すわる・歩く・走る・ジャンプなど、からだ全体をつかった動きです。
手をのばす・寝返り・うつぶせ・ハイハイなど。
赤ちゃんのころから粗大運動をとおして運動神経をのばしながら成長していきます。
- 頭から足にむかって発達する
- からだの中心部から発達する
└最初は肩や股関節など大きな関節 - まずは粗大運動が発達する
微細運動はそのあと
粗大運動をすると感覚刺激がはいる
粗大運動によって体にはたくさんの感覚刺激が入ります。
- ボディイメージがそだち体の使い方がうまくなる
- ちから加減の調節ができる
- 姿勢のくずれに気がつき、バランスが良くなる
- 手ざわりや温度にちがいがわかる
感覚刺激がはいることで、自分の体がどのように動き・どんな姿勢で・ちから加減の調節ができているかを知ることができます。
活動しやすい姿勢をつくるはたらき
粗大運動には、活動しやすい姿勢をつくるはたらきもあります。
体幹をきたえましょう
肘をついたり膝をたてたりして姿勢がくずれていると、手の動きが制限され、手先を自由につかえなくなります。
あそびや活動の前には、ぜひ姿勢をととのえてあげましょう。
まとめ:手先の器用さには粗大運動も関わる
手先の器用さをのばすポイントは3つ。
- 指をスムーズにうごかせるようになる
- 手先を動か前に姿勢をととのえる
- 粗大運動あそびで姿勢や体幹をきたえる
手先を器用にするために、指先あそびはもちろん、粗大運動あそびもたくさんしましょう!
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