この記事は療育の作業療法士が解説します。
- エジソン箸って使わない方がいい?
- エジソン箸を使ったらふつうの箸がもてなくなる?
- どんな箸を選べばいいの?
このような悩みを解決します。
すぐに箸の操作ができる便利なエジソン箸。
とはいえ、箸の練習をエジソン箸からはじめてもよい子もいれば、ほかの箸の方がよい子もいます。
デメリットよりメリットが大きければ、エジソン箸をえらんでもOKです
- エジソン箸のメリットとデメリット
- どんな子が使うとよいか
- エジソン箸をやめるタイミング
- エジソン箸のあとに使うとよい箸
- ふつうの箸を持ちたがらないときの対応
この記事を読んでエジソン箸のメリットとデメリットを知り、使うかどうかを判断できるようになりましょう!
エジソン箸のメリット・デメリット
エジソン箸
手をグーパー動かすだけで箸操作ができる道具であり、これはメリット・デメリットどちらにも関わってきます。
エジソン箸のメリット
エジソン箸を使うメリットはこちらです。
- グーパーとうごかすだけで使える
- 利き手を見つけやすい
- 「箸がつかえた」という成功体験がえられる
- 箸に興味がでたらすぐに始められる
- キャラクターデザインが多いでモチベーションがあがる
手先が器用ではない子でも、カンタンに箸が使えるのが1番のメリットです。
「箸がつかえた」という成功体験によって、ご飯の時間がもっとたのしくなるでしょう。
エジソン箸のデメリット
手の発達面からみるエジソン箸のデメリットをお伝えします。
- 正しい持ち方が定着しにくい
- ふつうの箸に移行しにくいことがある
箸をつかうとき、上の箸を親指のお腹でささえながら、人さし指・中指を動かします。
そして下の箸は、薬指にのせている状態です。
ところがエジソン箸では、親指と箸が離れたままでも開閉ができてしまいます。
また、下の箸を薬指にのせておく必要もないため、結果として正しい持ち方が定着しにくい状態になるのです。
手のグーパーで操作できる利点がデメリットにもなります。
エジソン箸は使わない方がいいのか
「箸がつかえた!」という成功体験がしやすいエジソン箸は、はじめて箸をもつ2歳前後の子に使わせるのはありです。
反対に、手や指のこまかい動きができるようになった子には、ふつうの箸をもたせてほしいと思っています。
手や指は器用だけれどふつうの箸をイヤがる場合は、指リングのついていない補助箸からはじめるのがオススメです。
のちほど指の器用さをチェックする方法を紹介しますので、確認してみてください。
- 2歳前後:エジソン箸
- 手先が器用になったら:ふつうの箸
- ふつうの箸をイヤがる:指リングなしの補助箸
ふつうの箸でおすすめなのは、軽くてもちやすい六角知能ばし(せいわ)
補助箸なら、手のかまえを助けてくれるはじめてサポートおはし(ベビーレーベル)
どちらもキレイな持ち方になりやすいイチオシの箸です!
なお手のかまえの重要さについては子どもの手先を器用にするの記事で解説しています。
エジソン箸のやめどき
エジソン箸から補助なしのふつう箸にかえるタイミングについてお伝えします。
補助箸を使っている場合も、ふつうの箸を使いはじめるタイミングとしてチェックしてください。
できるかなチェック
- 指でチョキ、指数字、鉄砲ができる
- クレヨンを親指・人さし指・なか指で握っている
- ハサミが上手くつかえている
これらの項目にあてはまれば、手や指先のこまやかな動きができている証拠です。
ぜひふつうの箸にチャレンジしてみましょう!
こちらの記事に、ふつうの箸のえらび方や持ち方がうまくなる練習方法をまとめています。
エジソン箸しか使いたがらないとき
エジソン箸を使っている子は、それ以外の箸を使いたがらないことがあります。
また、ふつうの箸を持たせてもうまく扱えず、結局エジソン箸に戻ることも。
そのときはエジソン箸KID’Sに移行するのもおすすめです。
エジソン箸とエジソン箸KID’Sのちがいは、親指のリングの有無。
KID’Sには親指のリングがなく、代わりに親指をのせるためのフックがついています。
エジソン箸以外を持ちたがらない場合でも、見た目がにているエジソン箸KID’Sなら受け入れてくれやすいです。
エジソン箸KID’Sを使いなれたあとは、補助箸(ベビーレーベル)
まとめ:エジソン箸はつかい方次第
箸がすぐにつかえるエジソン箸ですが、メリットとデメリットを理解して、本当に子どもに合う箸かを考えてみましょう。
- 2歳前後:エジソン箸
- 手先が器用になったら:ふつうの箸
- ふつうの箸をイヤがる:指リングなしの補助箸
「エジソン箸は使わない方がいい」ではなく「デメリットよりメリットが大きければ使う」と考えるとよいです。
箸の練習に正解・不正解はないので、気楽にとりくみましょう!
▼こちらの記事で、ふつうの箸のえらび方や練習方法を解説しています。
▼手先を器用にするなら指先遊びがいちばん♪年齢別、指先知育にぴったりなおもちゃの解説をしています。