療育の作業療法士が解説します。
- 感覚統合ってよくわからない
- もっと遊びのアイディアがほしい
- 子どもにあった遊びが知りたい
このような悩みはありませんか?
この記事では、パパママ・療育の仕事をはじめた支援者向けに、解説が分りやすい感覚統合あそびの本をご紹介します!
ご家族や先生に貸すと、後日購入されることが多かった本たちです
現場のお墨つきだね!
感覚統合をするときは「理解をふかめる本」と「アイディア本」を一冊ずつ持っておくと心強いです。
まず理解をふかめる本で感覚統合について知る。
そして実践場面では、アイディア本を頼りにさまざまな遊びを行うのがおすすめです。
感覚統合を理解し、子どもの困りごとに気づいてサポートできるようになりましょう!
感覚統合遊びの理解をふかめる本
感覚統合について正しく学び、子どもの苦手さの理由を理解できる本を紹介します。
子どもにあった関わりや遊びができるようになると、子どもの発達がグングンのびますよ!
①発達障害の子の感覚遊び・運動遊び
②感覚統合Q&A
③発達が気になる子の感覚統合
理解を深める本①発達障害の子の感覚遊び・運動遊び
イラストでわかる!
療育分野で有名な作業療法士が書いた本
感覚統合ってなに?と思っている人におすすめの「発達障害の子の感覚遊び・運動遊び」。
なんとなくやっていた遊びに、根拠と目的が持てるようになる本です。
ご家族・かけだしの支援者に向いています。
- イラストをみながら感覚統合の理解ができる
- 子どもの気になる行動の理由と関わり方がわかる
- スキンシップ多めの感覚統合遊びができるようになる
- スキマ時間を活用したあそびが多い
だっこでギュー、回転イスにのってクルクルなど。
すぐにできる遊びがのっているので、お家でコミュニケーションがてら取り組めます。
タイトル | 発達障害の子の感覚遊び・運動遊び 感覚統合をいかし、適応力を育てよう1 |
著者名 | 木村 順 |
発売日 | 2010年10月23日 |
ページ数 | 102ページ |
シリーズで3冊あってどれもオススメです
シリーズはこちら
理解を深める本②感覚統合Q&A
支援者は最初に読みたい
感覚統合の必要性と支援方法がわかる
感覚統合の検査・評価方法、講習会、学会などの紹介ものっているので、支援者は1番に読んでほしい「感覚統合Q&A」。
いま療育に通われているご家族にもおすすめです。
療育の先生の関わり方やあそびの内容に、どんな意図があるか分かるようになるでしょう。
- 問題行動の実例とその理由をセットで解説
⇒感覚統合的な介入の方法が理解できる - 感覚や運動の苦手さの原因をみつけるための評価方法がわかる
- 保護者に感覚統合の説明ができるようになる
- 感覚統合と脳の関係性が学べる
本書を読むと、気になる行動の背景が理解でき、子どもの気持ちによりそえるようになります。
子どもと信頼関係を築き、適切な介入をしていきましょう。
気になる行動の理由を知りたい人はぜひ読んでください
タイトル | 感覚統合Q&A 改訂第2版 子どもの理解と援助のために |
著者名 | 石井 孝弘 |
発売日 | 2013年9月4日 |
ページ数 | 250ページ |
理解を深める本③発達が気になる子の感覚統合
保育で子どもをみる目が変わる!
グレーゾーンの子との関わり方
「発達が気になる子の感覚統合」は、保育・療育での「なぜ?」を感覚統合の視点で解決してくれる本。
発達が気になるグレーゾーンの子の保育に悩む、園の先生におすすめです。
- 保育に感覚統合をとり入れられるようになる
- 園生活で気になる行動の理由がわかる
- 適切な支援ができるようになり、保育の質が高まる
- 子どもと良好な関係がつくれる
本書によるとクラスの約3割は感覚の使い方につまずきがあるとのこと。
「感覚統合×保育遊び」がたくさん紹介されているので、すぐに保育場面に活かせますよ。
保育の質をグッと高めましょう!
タイトル | 保育者が知っておきたい 発達が気になる子の感覚統合 |
著者名 | 木村 順 |
発売日 | 2014年7月28日 |
ページ数 | 128ページ |
感覚統合の遊び方がつまったアイディア本
感覚統合遊びのストックがふえるアイディア本をご紹介します。
たのしんでこそ感覚統合。
「いっしょにあそぶの大好き!」と言われちゃいましょう!
①子ども理解からはじめる感覚統合遊び
②発達が気になる子の脳と体をそだてる感覚あそび
③学校・家庭で楽しくできる発達の気になる子の感覚統合あそび
④たのしくあそんで感覚統合
アイディア本①子ども理解からはじめる感覚統合遊び
発達障害分野のエキスパートが監修
だれが読んでも理解&実践しやすい
写真やイラストで遊び方がわかりやすく、カンタンな言葉で解説されている「子ども理解からはじめる感覚統合遊び」。
いちから感覚統合を勉強し、子どものタイプ別の遊びを知りたい人におすすめします。
- 知識ゼロでも勉強会レベルの知識が身につく
- 子どもにあった支援の重要さが分かる
- 子どもがよろこぶ遊びを実践できる
わかりやすい説明で、子どもの特徴別の遊びを紹介している本書。
勉強会で学ぶレベルの知識がのっています。
「感覚統合ってなに?」の人から支援者まで、子どもに関わる全ての人に読んでほしいです。
行動タイプ別の関わり方がすぐわかります
タイトル | 子ども理解からはじめる感覚統合遊び |
著者名 | 高畑 脩平, 萩原 広道, 田中 佳子, 大久保 めぐみ |
発売日 | 2019年6月13日 |
ページ数 | 136ページ |
アイディア本②発達が気になる子の脳と体をそだてる感覚あそび
スモールステップこそ支援のコツ
安心できる環境の作り方がわかる
「発達が気になる子の脳と体をそだてる感覚あそび」は、いつもの遊びに感覚統合の要素をプラスしたアイディア本です。
子育て中のパパママや園の先生に向いています。
- 遊びのコツや手順が具体的で、すぐマネできる
- カンタンな説明文なので忙しくでもパッと読める
- スモールステップのやり方がわかる
- 安心して遊べる場所・設定がつくれるようになる
本書を読むとスモールステップのやり方がよく分かります。
スモールステップとは
ゴールまでのステップを細かく設定し、カンタンな内容から少しずつ達成していくこと
たとえば汚れが苦手な子と砂遊びをする場合
①袋にいれた砂をさわる
②スコップ(道具)をつかってさわる
③手でさわってみる
④泥団子やトンネル作りに挑戦する など
スモールステップは子ども支援の要です
タイトル | 発達が気になる子の脳と体をそだてる感覚あそび |
著者名 | 鴨下 賢一 |
発売日 | 2017年3月30日 |
ページ数 | 184ページ |
アイディア本③学校・家庭で楽しくできる発達の気になる子の感覚統合あそび
学校生活の困りごとにはこの本
お家療育にもおすすめ
「学校・家庭で楽しくできる発達の気になる子の感覚統合あそび」には、感覚統合の説明がカンタンで分かりやすく、毎日ムリなくできる遊びがのっています。
特別支援学校の先生や小学生以上の子を育てるパパママにおすすめの本です。
- 書写や音読など学校生活をサポートできる
- 感覚統合をとり入れた授業が行える
- のっている遊びは家でもすぐにできる
- 客観的にからだの使い方をチェックできる
学校や家で気になる「姿勢のくずれ」や「運動の苦手さ」。本書にはその背景と、あそびのアイディアが42個のっています。
感覚のかたよりをチェックする方法もあるので、より正確に子どもを理解できますよ。
学校生活がスムーズに送れるサポートをしていきましょう
タイトル | 学校・家庭で楽しくできる 発達の気になる子の感覚統合あそび |
著者名 | 川上 康則 |
発売日 | 2015年5月1日 |
ページ数 | 144ページ |
アイディア本④たのしくあそんで感覚統合
アイディア数100個!
「先生もっとあそぼう」がとまらない
「たのしくあそんで感覚統合」には、あそびのアイディアが100個ものっているので、もう遊びには困りません。
部屋をめいっぱい使うドタバタ遊びが多いので、学校・園・施設ではたらく人向きの本です。
- 写真とイラストの解説でわかりやすい
- 子どもが求めている感覚あそびを提供できる
- もう遊びのアイディアに困らない
- ルールや人と協力する楽しさを教えられる
個別支援はもちろん、グループ療育にもつかえる遊びがいっぱいです。
本書があればもうプログラム作りには困らないでしょう。
本書のあそびをとり入れたら、「めっちゃたのしい!」と言われました
タイトル | たのしくあそんで感覚統合 |
著者名 | 佐藤 和美 |
発売日 | 2008年2月1日 |
ページ数 | 136ページ |
本書は遊びのアイディアに特化しています。
感覚統合と遊びの関係を学ぶなら、理解を深める本をチェックしてくださいね。
もっと!感覚統合療法を専門的に学ぶ本
「もっともっと感覚統合を学びたい!」
と思ったときに読む本も紹介しておきます。
感覚統合療法の高度な知識を身につけるなら、こちらの専門書がイチオシです。
より専門的で実践的な知識が満載
これを読まずして感覚統合は語れない
「感覚統合とその実践」では、タイトル通り感覚統合の理論と根拠が学べます。
仕事で感覚統合療法をしている人や、そこそこ(3~4年くらい)感覚統合療法にたずさわってきた人に向いている本です。
- ご家族へ信用性の高い説明ができるようになる
- 子どもの評価や観察をする視点がブレなくなる
- 脳の仕組み、行動の評価方法、実践方法がよく分かる
エビデンス(根拠)のある遊びができる支援者になりたいなら、本書を読むのをおすすめします。
ちなみに感覚統合学会の推薦図書です
まとめ:感覚統合遊びを本で学ぼう♪
感覚統合遊びの理解をふかめ、アイディアがふえる本をご紹介しました。
▼感覚統合の理解をふかめる本
タイトル | 表紙 | 特徴 |
---|---|---|
発達障害の子の 感覚遊び・運動遊び | | ■イラストをみて感覚統合が理解できる ■道具いらずの遊びがすぐできる |
感覚統合Q&A | | ■困っている子どもの理解者になれる ■評価や講習会の情報がのっている |
発達が気になる子 の感覚統合 | | ■保育場面での子どもの困りごとを解決 ■園の先生むけガイドブック |
▼感覚統合の遊びのアイディア本
タイトル | 表紙 | 特徴 |
---|---|---|
子ども理解からはじめる 感覚統合遊び | | ■講習会レベルの知識が学べる ■遊び方の写真つきでわかりやすい |
発達が気になる子の 脳と体をそだてる感覚あそび | | ■スモールステップのとり入れ方がわかる ■敏感タイプの子の支援にいかせる |
学校・家庭で楽しくできる 発達の気になる子の 感覚統合あそび | | ■学校生活の困りごとを解決する ■毎日でもとりくめる遊びが多い |
たのしくあそんで感覚統合 | | ■アイディア数なんと100個 ■遊びのバリエーションはピカイチ |
本を参考にして、子どもが必要としている遊び・たのしめる遊びをとり入れましょう!
知識をつけたら、どんどん実践してくださいね
今すぐ感覚統合について知りたい人は、感覚統合の仕組みをわかりやすくまとめた記事もお読みください。
発達障害やその特性がある子は、早めに療育を受けるのがよいと言われています。
とはいえ療育機関につながるまでには時間がかかるのが現状です。
ですが困っている子どものために、なるべく待たずに専門家のサポートを受けたいですよね。
そのときは、発達障害の子のための習い事を検討してみてください。
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