【作業療法士】手づかみ食べはいつから?→9ヶ月ごろ。しない!と嫌がる時の対応

  • 手づかみ食べっていつから?
  • したがらないけど大丈夫?
  • 部屋をよごさない方法をおしえて

この記事ではこのような悩みを解決します。

赤ちゃんが自分でご飯をもって食べる「手づかみ食べ」は、9ヶ月ごろからはじまります
手の発達を伸ばす役目がありますが、どう練習したらよいか気になりますよね。

この記事でわかること
  • 手づかみ食べの開始サイン
  • 手づかみ食べの発達的メリット
  • イヤがるときの理由と関わり方
  • 事前準備でカンペキ!汚れ対策

手づかみ食べに興味がある子も、苦手そうな子も、たのしいご飯タイムになるよう関わっていきましょう!

この記事を書いた人

フミカ

  • こども専門の作業療法士
    手先や運動面の不器用さをサポート
  • 通園施設・幼稚園・小学校でアドバイザー経験あり
  • ただいま全力で姉妹を子育て中
    毎日、知育おもちゃで遊んでいます
スポンサーリンク
目次

「離乳食後期」になったら手づかみ食べを

手づかみ食べのスタート目安は離乳食後期(9ヶ月ごろ)から1歳ごろ

赤ちゃんがご飯をつかもうと手をのばしはじめたら、スタートの合図です。

手づかみ食べ開始のサイン
  • 食事のあいだ、1人で座れるようになった
  • 食べ物をもちたがる・手を伸ばしてくる
  • 固形の離乳食を歯ぐきでつぶしながら食べられる

目安はありますが個人差が大きいので、早くても遅くてもあせらないでくださいね。

手づかみ食べのメリット

手づかみ食べには赤ちゃんの成長にうれしい効果がたくさんあります。

手づかみ食べのメリット
  • 手と口をうごかすので脳が活性化する
  • 食べ物の位置・形に合わせて上手に手をうごかす
  • 食べ物の固さに合わせた力加減がみにつく
  • ゆたかな五感がそだつ
  • 適切な一口量がわかる

手づかみ食べ一番のメリットは、手先の使い方が器用になること

手や指が自由にうごかせるようになると、スプーンや箸の持ち方も上手になります。

ご飯を見て・さわって・においをかいで・味わって。
手づかみ食べをとおして、赤ちゃんの感性をはぐくみましょう。

スポンサーリンク

手づかみ食べを嫌がる・興味を示さないときの関わり方

手づかみ食べを嫌がる・興味をしめさない理由として、以下4つが考えられます。

  • 手が汚れるのがイヤ
  • 食べることへあまり興味がない
  • 手先がまだ器用にうごかせない
  • 自分でやりたい!と思っていない

理由①手が汚れるのがイヤ

手が汚れるのがイヤで手づかみ食べをしない場合があります。

9ヶ月ごろの離乳食は、手でギュッとにぎると形がくずれる固さですよね。
手がベタベタする感触がイヤだったり慣れなかったりすると、手づかみをしようとしません。

手づかみ食べはしないけれどスプーンは持ちたがる子や、ソフトせんべいなどベタつかないものは持てる子は、この理由にあてはまることがあります。

対処法
・パパママが手づかみ食べをやってみせる
・スティック野菜など汚れにくいものを持たせる
・ふきんやタオルですぐに手をふく

手づかみ食べをする姿を何度かみせるうちに、手づかみしても安全だと理解してくれることがあります。

少しずつ抵抗感や警戒心がうすれていくので、パパママの負担にならない範囲で試してみてください。

フミカ

おおげさなくらい笑顔で食べる姿を見せるのがポイント

理由②食べることへあまり興味がない

食事への興味がひくいと手づかみ食べをしようとしません。
興味をもたない理由として、性格的なものや環境的なものがあります。

対処法
・パパママも同じタイミングで食べる
・おもちゃを片付け、テレビを消す
・たくさん遊んでお腹をすかせる

子どもはすぐにいろいろなモノに興味をもち、気が散りやすいもの。

ご飯に集中できるよう、テレビを消したりおもちゃを片付けたりしましょう。
壁側をむいてたべるのもおすすめです。

またパパママもいっしょに食べると、「今は食べる時間」というのが伝わりやすく、食事への興味も引き出せます。

フミカ

ミルクやおやつの時間も見直してみて

理由③手先がまだ器用にうごかせない

手づかみ食べには、指でつまむ・離すといった器用さが必要です。
子どもの発達は個人差が大きいので、9ヶ月ごろだとまだ手や指が器用にうごかせない子もいます。

対処法
あせらず見守る

月齢が大きくなるにつれて指先の器用さもそだっていきます。
たのしい食事時間をすごすのがイチバン大事なので、あせらず見守ってあげましょう。

理由④自分でやりたい!と思っていない

机や服が汚れるのがイヤで離乳食をさわらせないようにしていると、「ご飯は大人が口まで運んでくれる」と学習してしまいます。
結果、手づかみ食べをしようとしないことに。

対処法
・赤ちゃんが握りやすい食べ物をもたせる
・部屋や服の汚れ対策をしておく

子どもがすきなメニューで握りやすい食材をお皿においてみましょう。
すきなものなら興味も出やすいですし、食べたくて手をのばしてくれますよ。

また汚れ対策をしておけば、パパママの片づけの負担がへらせますよ。

フミカ

汚れ対策はこのあと解説します

これらの工夫をしてもイヤがる場合は、いったん手づかみ食べをやめてもよいです。
ママと赤ちゃんが気楽に取り組めそうなときに、再チャレンジしてくださいね。

汚れ対策をしてママの負担を軽くする

手づかみ食べに汚れはつきものです。

子どもの服や部屋の汚れ対策して、片付けの負担をへらせる環境をつくりましょう。
「部屋の汚れ対策」と「赤ちゃんの対策」をひとつずつお伝えします。

部屋の汚れ対策:床に新聞紙をひく

新聞紙をひいておけば、床が汚れません。

後始末もカンタンで、食後に丸めてゴミ箱へ捨てるだけです。

新聞紙のかわりに、100均でも購入できるレジャーシートもおすすめです。
ティッシュでふいたり洗ったりできるので清潔に使えますよ。

赤ちゃんの汚れ対策:防水スタイやスモックを着せる

服の汚れ対策にはスタイやスモックを活用しましょう。

布製だと水分がしみ込んでとれないことも多いので、洗えるシリコン製が便利です。

フミカ

私はベビービョルンのシリコンスタイを愛用していました

食べこぼしはもちろん、水やスープなどの水分をしっかりキャッチしてくれます。

1歳半をすぎると首の留め具を外されるときもありましたが、洗いやすくて使いやすいアイテムです。

\ カラーも豊富 /

長袖の季節は、袖までカバーしてくれる長袖の食事エプロンがおすすめです。

マジックテープでとめ外しできるので、食事中でもエプロンの交換がしやすいですよ。

\ 受け皿ポケットが便利 /

まとめ

手づかみ食べは、赤ちゃんの発達に効果大のメリットがたくさんあります。

手づかみ食べのメリット
  • 手と口をうごかすので脳が活性化する
  • 食べ物の位置・形に合わせて上手に手をうごかす
  • 食べ物の固さに合わせた力加減がみにつく
  • ゆたかな五感がそだつ
  • 適切な一口量がわかる

汚れがイヤで手づかみ食べをしたがらない場合は、以下4つの理由が考えられます。

  • 手が汚れるのがイヤ
  • 食べることへあまり興味がない
  • 手先がまだ器用にうごかせない
  • 自分でやりたい!と思っていない

基本的な対処法としては、大人が美味しそうに手づかみ食べをする姿を見せること。

フミカ

赤ちゃんにとって楽しいごはんタイムになりますように

▼0歳・1歳向け、手先やからだの発達をのばすおもちゃを紹介しています。

療育経験のある作業療法士&2児のママ目線で、育児の悩みを解決する記事を執筆しています。

≫発達がグーンとのびるおもちゃ
┗ 年齢別の手先・運動系おもちゃ、手作りおもちゃ
≫手・からだの器用さをのばす方法
┗ スプーンや箸の持ち方、ボディイメージなど
≫実体験:子育ての悩みを解決
┗ 効果ありの脱・寝かしつけ、足音対策など
≫おすすめの育児グッズ
┗ メルシーポット、笑える子育てまんがなど

スポンサーリンク
let's share
  • URLをコピーしました!
目次