【指先遊びの2つのねらいとは?】メリット・お家で簡単にできるひと工夫

ママ

どうして指先遊びをするの?
ねらいがあるの?

この記事ではこのような疑問を解決します。

指先遊びのねらいは2つ。
手先を器用にすることと、見る力をのばすことです。

この記事でわかること
  • 指先あそびをするねらい
  • 指先あそびによる5つのメリット
  • 生活の中で指先を器用にする工夫

この記事を読んで、なぜ指先遊びが大切かを知っていきましょう!
子どもと過ごす時間が、今よりもっと充実した内容になりますよ。

この記事を書いた人

フミカ

  • こども専門の作業療法士
    手先や運動面の不器用さをサポート
  • 通園施設・幼稚園・小学校でアドバイザー経験あり
  • ただいま全力で姉妹を子育て中
    毎日、知育おもちゃで遊んでいます
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目次

指先遊びとは

指先遊びとは指をつかって遊ぶこと

紙をちぎったり、お絵かきをしたり。
遊びや生活のなかで、いつでも指先を使って遊んでいます。

そんな指先あそびですが、「ねらい」をもって関わることで、子どもの発育にたくさんのメリットがあります。

指先遊びの2つのねらい

指先遊びには2つのねらいがあります。

  • 手や指を器用にする
  • 見る力をそだてる

順番に説明していきます。

ねらい①手や指を器用にする

1つ目のねらいは、手をつかう活動をふやして指先を器用にすることです。

指先が器用だと、手ざわりのちがいが分かる・ちから加減が調節できる・手や指が自由にうごせるようになります。

ねらい②見る力をそだてる

2つ目のねらいは見る力をのばすことです。
指先をジッとみて遊ぶことで見る力がそだっていきます。

見る力とは(視力ではない)
  • 目をスムーズにうごかす力
    • 追視と注視
    • 目で追いかける・ジッとみつめる
  • モノの向きやかたちを理解する力
    • 視空間認知
    • ぬり絵・おりがみ・パズルなどで育つ
  • 見ているものに手のうごきを合わせる力
    • 目と手の協応
    • お絵かき・粘土・ボール遊びなどで育つ

見る力は「視機能」とも言います。
指先遊びをするときに欠かせないはたらきです。

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指先遊びのメリット5つ

指先遊びには5つのメリットがあります。

  1. 脳の発達をうながす
  2. モノのあつかいがうまくなる
  3. 想像力がそだつ
  4. 集中力がつく
  5. 屋内で手軽にあそべる

ひとつずつ順番に説明していきますね。

メリット①脳の発達を促す

手や指先をうごかすと、脳のいちばん大きな部分である「大脳」が刺激されます。

大脳の主なはたらきは、記憶する・言葉をはなす・考える力・運動を管理することです。

指先あそびで子どもの脳をどんどん活性化させたいですね。

メリット②モノのあつかいがうまくなる

2つ目のメリットはモノのあつかいがうまくなることです。

なぜなら指先遊びによって、ちから加減の調節ができる・感触のちがいがわかる・指を自由にうごかせる・見る力が育つから。

するとモノとの距離感がうまくとれるようになります。
また卵のように割れやすいものはそっと持つなど、モノに合わせた手の使い方ができるようになるのです。

メリット③想像力がそだつ

メリット3つ目は想像力がそだつこと。

指先遊びにはつみ木やお絵かきなど、頭の中のイメージをカタチにするあそびが多いです。
イメージ通りに表現する中でゆたかな想像力がそだっていきます。

メリット④集中力がつく

4つ目のメリットは集中力がつくことです。

手元をじっと見ながらあそぶことで、集中力が身につきます。
楽しくあそぶほど、集中力もアップしていきます。

メリット⑤屋内で手軽にあそべる

メッセージ5つ目は屋内で手軽にあそべること。

指先遊びには、お絵かき・ヒモ通し・折り紙など、机の上でとりくめる遊びがいっぱいあります。
お部屋の中でいつでも遊べるので、気楽&手軽にとりくめますね。

手や指先を器用にする家での工夫

手や指を器用にする方法はあそび以外にもたくさんあります。
ボタンのとめ外し・ファスナーやマジックテープのつけ外しなど、生活の中でも指先を使う場面は多いです。

フミカ

子どもがたのしめる工夫を紹介します

おすすめのひと工夫
  • おやつを紙コップに入れる
  • クツをそろえる
  • ぞうきんがけ

一工夫には、指先を上手に動かすための大切なポイントがつまっています。
それでは順番に「やり方とねらい」を確認しましょう!

おやつを紙コップにいれる

おやつをどんなお皿にいれて、子どもに食べさせていますか?
指先の動きをひきだすために、紙コップ(小さくて深いお皿もOK)に入れてみましょう。

紙コップはせまいので握る動きがむずかしく、指先のつまむ動きをひきだせます

また、手でかくれておやつが見えにくいので、手さぐりで探さなければいけません。
手さぐりをすると、指先でふれたモノがどんな手ざわり・形かを感じとる力が育ちます

クツをそろえる

自分でクツをそろえるだけでも手や指をつかいます。
ここではもう一歩すすんで、目印の上にそろえてもらいましょう!

目印を見ながらクツをそろえるには、目と手の協応がかかせません。
「見る力」も指先遊びのねらいの1つでしたね。

あわせて、クツをそろえるマナーも身につますよ


学研ステイフル OURHOME おかたづけ育 靴おきマーク

ぞうきんがけ

一見すると、指先の動かし方に関係のなさそうな「ぞうきんがけ」。
けれども実は、指先遊びにつながるとっておきの取り組みです。

この活動をすることで、体幹(からだの土台)と手のアーチがそだちます!

手のアーチとは、手をうごかす前の自然な手のかまえのこと。
指を自由にうごかすのに必要なかまえ。

★ボールをにぎるときの形に似ています★
  • 体幹がしっかりする
    ⇒よい姿勢で指先遊びができるようになる
  • 手のアーチが育つ
    手・指先が器用になる

手をパーにして体重をのせるよう意識しましょう。
手のアーチづくりにつながります。

まとめ:指先遊びはメリットだらけ

指先を使う遊びにはたくさんのメリットがあり、子どもの成長にかかせません。

指先あそびのねらい
  • 指の動きが器用になる
  • 見る力が育つ
フミカ

体幹と手のアーチも忘れずに

生活の中でも指先を使う活動はたくさんあります。

クツをそろえる、ぞうきんがけ、ボタンのとめはずし、ファスナーのあけしめなど。
できることから取り組んでみましょう。

手先の器用さについてもっと学びたい方には木村順先生(作業療法士)の本がおすすめです。
イラストたっぷりでとてもわかりやすいですよ。

療育経験のある作業療法士&2児のママ目線で、育児の悩みを解決する記事を執筆しています。

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