どうして指先遊びをするの?
ねらいがあるの?
この記事ではこのような疑問を解決します。
指先遊びのねらいは2つ。
手先を器用にすることと、見る力をのばすことです。
- 指先あそびをするねらい
- 指先あそびによる5つのメリット
- 生活の中で指先を器用にする工夫
この記事を読んで、なぜ指先遊びが大切かを知っていきましょう!
子どもと過ごす時間が、今よりもっと充実した内容になりますよ。
指先遊びとは
指先遊びとは指をつかって遊ぶこと。
紙をちぎったり、お絵かきをしたり。
遊びや生活のなかで、いつでも指先を使って遊んでいます。
そんな指先あそびですが、「ねらい」をもって関わることで、子どもの発育にたくさんのメリットがあります。
指先遊びの2つのねらい
指先遊びには2つのねらいがあります。
- 手や指を器用にする
- 見る力をそだてる
順番に説明していきます。
ねらい①手や指を器用にする
1つ目のねらいは、手をつかう活動をふやして指先を器用にすることです。
指先が器用だと、手ざわりのちがいが分かる・ちから加減が調節できる・手や指が自由にうごせるようになります。
ねらい②見る力をそだてる
2つ目のねらいは見る力をのばすことです。
指先をジッとみて遊ぶことで見る力がそだっていきます。
- 目をスムーズにうごかす力
- 追視と注視
- 目で追いかける・ジッとみつめる
- モノの向きやかたちを理解する力
- 視空間認知
- ぬり絵・おりがみ・パズルなどで育つ
- 見ているものに手のうごきを合わせる力
- 目と手の協応
- お絵かき・粘土・ボール遊びなどで育つ
見る力は「視機能」とも言います。
指先遊びをするときに欠かせないはたらきです。
指先遊びのメリット5つ
指先遊びには5つのメリットがあります。
- 脳の発達をうながす
- モノのあつかいがうまくなる
- 想像力がそだつ
- 集中力がつく
- 屋内で手軽にあそべる
ひとつずつ順番に説明していきますね。
メリット①脳の発達を促す
手や指先をうごかすと、脳のいちばん大きな部分である「大脳」が刺激されます。
大脳の主なはたらきは、記憶する・言葉をはなす・考える力・運動を管理することです。
指先あそびで子どもの脳をどんどん活性化させたいですね。
メリット②モノのあつかいがうまくなる
2つ目のメリットはモノのあつかいがうまくなることです。
なぜなら指先遊びによって、ちから加減の調節ができる・感触のちがいがわかる・指を自由にうごかせる・見る力が育つから。
するとモノとの距離感がうまくとれるようになります。
また卵のように割れやすいものはそっと持つなど、モノに合わせた手の使い方ができるようになるのです。
メリット③想像力がそだつ
メリット3つ目は想像力がそだつこと。
指先遊びにはつみ木やお絵かきなど、頭の中のイメージをカタチにするあそびが多いです。
イメージ通りに表現する中でゆたかな想像力がそだっていきます。
メリット④集中力がつく
4つ目のメリットは集中力がつくことです。
手元をじっと見ながらあそぶことで、集中力が身につきます。
楽しくあそぶほど、集中力もアップしていきます。
メリット⑤屋内で手軽にあそべる
メッセージ5つ目は屋内で手軽にあそべること。
指先遊びには、お絵かき・ヒモ通し・折り紙など、机の上でとりくめる遊びがいっぱいあります。
お部屋の中でいつでも遊べるので、気楽&手軽にとりくめますね。
手や指先を器用にする家での工夫
手や指を器用にする方法はあそび以外にもたくさんあります。
ボタンのとめ外し・ファスナーやマジックテープのつけ外しなど、生活の中でも指先を使う場面は多いです。
子どもがたのしめる工夫を紹介します
- おやつを紙コップに入れる
- クツをそろえる
- ぞうきんがけ
一工夫には、指先を上手に動かすための大切なポイントがつまっています。
それでは順番に「やり方とねらい」を確認しましょう!
おやつを紙コップにいれる
おやつをどんなお皿にいれて、子どもに食べさせていますか?
指先の動きをひきだすために、紙コップ(小さくて深いお皿もOK)に入れてみましょう。
紙コップはせまいので握る動きがむずかしく、指先のつまむ動きをひきだせます。
また、手でかくれておやつが見えにくいので、手さぐりで探さなければいけません。
手さぐりをすると、指先でふれたモノがどんな手ざわり・形かを感じとる力が育ちます。
クツをそろえる
自分でクツをそろえるだけでも手や指をつかいます。
ここではもう一歩すすんで、目印の上にそろえてもらいましょう!
目印を見ながらクツをそろえるには、目と手の協応がかかせません。
「見る力」も指先遊びのねらいの1つでしたね。
あわせて、クツをそろえるマナーも身につますよ。
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ぞうきんがけ
一見すると、指先の動かし方に関係のなさそうな「ぞうきんがけ」。
けれども実は、指先遊びにつながるとっておきの取り組みです。
この活動をすることで、体幹(からだの土台)と手のアーチがそだちます!
- 体幹がしっかりする
⇒よい姿勢で指先遊びができるようになる - 手のアーチが育つ
手・指先が器用になる
手をパーにして体重をのせるよう意識しましょう。
手のアーチづくりにつながります。
まとめ:指先遊びはメリットだらけ
指先を使う遊びにはたくさんのメリットがあり、子どもの成長にかかせません。
- 指の動きが器用になる
- 見る力が育つ
体幹と手のアーチも忘れずに
生活の中でも指先を使う活動はたくさんあります。
クツをそろえる、ぞうきんがけ、ボタンのとめはずし、ファスナーのあけしめなど。
できることから取り組んでみましょう。
手先の器用さについてもっと学びたい方には木村順先生(作業療法士)の本
イラストたっぷりでとてもわかりやすいですよ。