この記事は療育の作業療法士が解説します。
スプーンや鉛筆、箸をキレイに持つには手先の器用さが欠かせません。
その手や指を器用にするには、「つまむ」力を育てる必要があります。
とくに、親指・人さし指・中指の3本の指でつまむ練習が必須です。
うごかす指:親指・人さし指・中指
うごかさない指:薬指・小指
練習といいましたが、やっぱり遊びながら器用さを伸ばすのがイチバン!
ということで今回は「つまみ遊び」についてご紹介します。
- 指先の発達レベルがチェックできる
- つまみ遊びの取り組み方がわかる
子どもにとってはむずかしい遊びもあります。上手にできたときや、集中してがんばっているときは、たくさんほめながら取り組んでくださいね!
指の発達をチェックしよう
つまみ遊びをはじめる前に、子どもの指の発達レベルをチェックしましょう。
お子さんがスプーンまたはクレヨンを持っている手元を思い出しながら、下の画像を見てください。
参考年齢 | 握り方 | |
---|---|---|
1歳~1歳半 | ![]() ![]() | |
2~3歳ごろ | ![]() | |
3歳半~4歳ごろ | ![]() キレイに持てるが、3本の指は動かない 操作中に持ち方がくずれる | |
4歳半~6歳 | ![]() キレイに持てるし、3本の指も動く 操作中でも持ち方がくずれない |
お子さんの持ち方はどのタイプでしたか?
なお、年齢相当の持ち方になっていなくても焦らないでくださいね。
指先や運動あそびを通して、手先の発達をサポートしていけば大丈夫です。
これからご紹介するつまみ遊びを通して、次の持ち方へのステップアップを目指しましょう!
3本の指でつまんであそぼう!
鉛筆やお箸をキレイに持つために、いろいろなモノをつまんでいきましょう。
「つまみ遊び」と「生活の中でのコツ」をご紹介します。
- シール貼り
- 洗濯バサミであそぼう
- コインを持てるかな
- 針でチクチクぬってみよう
- おやつは紙コップにいれる
- いっしょに料理をしよう
- 洗濯物をほしてみよう
初級あそび①シール貼り

指先やつまみ遊びの王道といえば「シール貼り」。
カンタンそうなシーツ貼りですが、上手につまむ動きができないと、台紙からシールがはがせません。
はがしにくそうにしていたら、シールの端を少しだけはがしてあげるとよいですよ。
イチバンはがしやすいのは100円ショップで買える丸いシールです。
丸シールからスタートし、はがすコツがつかめたらキャラクターシールなどに挑戦してみましょう。
あそびの目的
・つまむうごきの上達
・粘着や凹凸など素材のちがいを指先で感じる
中級あそび②洗濯バサミであそぼう
洗濯バサミをつけ外ししてあそびましょう!
あそびの目的
・つまむ・はなす動きの上達
・指先のちから加減の調節
・両手を協力してうごかす
顔をつくろう
動物のイラストに洗濯バサミをつけて顔を作ってみましょう。

ライオンのたてがみ、ウサギの耳、ネコのひげ、キリンのたてがみ、人の髪の毛など。
子どもの好きなイラストを描くだけです。はさむ所は丸印をかいておきましょう。
ペラペラしているとはさみにくいので、厚紙や段ボールなどで作るのがオススメです。
何個つなげられるかな?
洗濯バサミの使い方が上手になったら、つぎは洗濯バサミ同士をつなげててみましょう。

ツルっと滑って外れやすいので、慎重さや集中力もきたえられます。
だれがイチバン長くつなげられたか、家族で競争するとたのしいです。
上級あそび③コインを持てるかな
洗濯バサミより少しレベルアップした「コインつまみ」。
これも箸をうまく持つ練習のひとつです。
あそびの目的
・うごかす指、うごかさない指の役割分担を定着させる
・細かい指の動きを引き出す
大きいモノより、小さくて薄いモノをつまむ方がむずかしいので、コインをつまむ遊びは上級者向けです。
コインをつまむ
利き手で小銭を1枚ずつつまんでみましょう。
親指・人さし指・中指でつまむのがポイントです。

つまむのが難しくてつかんでしまう場合は、ビー玉や丸めたティッシュを小指と薬指にもたせてから挑戦してみてください。

コインをとりだす
手のひらにコインを3~4枚握っておき、1枚ずつとりだしてもらいましょう。


自販機にお金を入れる動きをイメージしてみて
数字の理解力アップも期待できるあそびです。
また、「100円をとりだして」と声をかけると、さらに複雑な指のうごきの練習になります。
コインをつまむだけでは味気ないので、自動販売機やコイン落としのおもちゃを上手く使って、楽しく取り組んでくださいね。
下の記事では指先の器用さを伸ばすおもちゃをまとめています。
上級あそび④針でちくちくぬってみよう


毛糸と毛糸用針(先がとがってないもの)を紙にさしてチクチクします。
毛糸と針は100均に売っていますよ。
コインあそびと同じく、こちらも上級者向けの内容です。
あそびの目的
・指先を微調整しながらうごかす
・紙にかくれた針の位置を想像する
・物や道具の操作経験をふやす
穴あけパンチであけた穴に針を通して、チクチク縫ってみましょう。
針の操作がむずかしければ、先端をセロテープで補強した毛糸を使うとよいですよ。



どんな作品ができあがるか楽しみですね
カンタンに、穴に針を通せるようになってきたらレベルアップ♪
穴のない紙をブスっと刺しながら縫いすすめましょう。
分かりやすいよう、針をさす場所に丸などの目印をつけておいてくださいね。
指先の微調整がうまくなる遊びですので、ぜひやってみてください。
生活の中でのコツ
遊びだけではなく、生活の中にもつまむ動きを練習できるシーンがたくさんあります。
さりげなく取り入れて、子どもに負担なく手先を器用にしていきましょう。
おやつは紙コップに入れる
クッキーやチョコレートなど、おやつを紙コップに入れると「つまむ」動きを引き出せます。
やらされている感がないので、子どもがストレスを感じにくいのもうれしいポイントです。


一緒に料理をする


料理をすると、実にさまざまな手先の練習ができます。
のりやレタスをちぎる・箸や泡だて器で卵を溶く・食材を箸でつまむ・しゃもじでご飯をまぜる など。
つまむ動きはもちろん、箸やトングなど道具を扱う練習にもなりますよ。
野菜を洗って、レタスをちぎりトマトのヘタを取る。
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洗濯物を干す


ピンチハンガーに洗濯物を干すお手伝いをしてもらいましょう。
ピンチハンガーがないときは、普通のハンガーに干した洗濯物へ洗濯バサミをはさんでもらうとよいです。
このとき、左手(右手)で洗濯物をもち右手(左手)で洗濯バサミをつまむことで、両手を協力して動かす練習にもなります。
はさむのが難しければ、まずは外すのをお願いしてくださいね。
まとめ:3本の指を使ってあそぼう
箸、スプーン、鉛筆をうまく持つには、指のうごきを使いわける必要があります。
うごかす指:親指・人さし指・中指
うごかさない指:薬指・小指
複雑な指のうごきができるようになるために、つまみ遊びをとり入れてみてください。
少しずつお箸がキレイに持てるようになりますよ!
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